CONCEPT 出汁のこだわり
1. 社名の由来 ― なぜ「ダシーズファクトリー」なのか
株式会社ダシーズファクトリーの名前は、日本の食文化を支えてきた「出汁(だし)」という存在から生まれました。社名の「Darcy’s(ダシーズ)」には、日本の出汁文化を守り、進化させ、世界へ発信していくという私たちの決意が込められています。

2. 出汁とは何か ― 日本が育てた“味の設計思想
出汁とは、昆布、鰹節、煮干し、干し椎茸など、自然素材に含まれるうま味成分を水に抽出したものです。 しかし、出汁は単なるスープや調味料ではありません。出汁の役割は、「味を足すこと」ではなく、 素材の味を引き出し、料理全体を完成させることにあります。日本では古くから、油脂や香辛料に頼らず、素材そのものが持つ力を最大限に引き出す工夫が重ねられてきました。その結晶が、出汁という文化です。
出汁に含まれる主なうま味成分には、
・昆布由来の「グルタミン酸」
・鰹節、煮干し由来の「イノシン酸」
・干し椎茸由来の「グアニル酸」
があります。
これらは「UMAMI(うま味)」として世界的にも認められており、日本の出汁文化は、このうま味を組み合わせることで料理全体の味をバランスよく整え、素材の美味しさを最大限に引き出す知恵なのです。
~出汁の価値 ― 主張しないからこそ、違いが生まれる~
出汁のすごさは、分かりやすい味として前面に出ないことにあります。
出汁があることで、
・味が角立たない
・コクがあるのに重くならない
・食べ終わったあとに疲れが残らない
こうした“体感的な違い”が生まれます。
出汁は、料理を軽く、深く、そして持続可能にする技術。だからこそ、健康志向や植物性食品が注目される現代において、その価値は改めて見直されています。
3. なぜ、鰹出汁ではなく昆布出汁なのか
日本の出汁と聞くと、鰹節を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、私たちがアイスに取り入れたのは昆布出汁です。その理由は、味の相性と、これからの食のあり方の両面にあります。鰹出汁は香りが高く、力強いうま味を持つ一方で、その個性は甘味の世界では前に出過ぎてしまうことがあります。
一方、昆布出汁のうま味成分であるグルタミン酸は、味の輪郭を静かに整え、甘さを引き立てる“土台”として機能します。
昆布出汁は、
・甘さの邪魔をしない
・後味をすっきりとまとめる
・フレーバーの個性を引き出す
という点で、アイスとの相性が非常に良い出汁です。また、昆布出汁は植物性の出汁であり、ヴィーガンやプラントベース志向の方にも安心して楽しんでいただけます。乳製品を使わないデイリーフリーのアイスと組み合わせることで、動物性原料に頼らず、それでもなお満足感のある味わいを実現できる。この点においても、昆布出汁は ダシーズファクトリーのものづくりの思想と、非常に相性の良い存在なのです。
4. 出汁 × アイス ― 私たちが辿り着いた答え
一般的なアイスクリームは、乳脂肪や砂糖の量によってコクや満足感を生み出します。 しかし私たちは、別の方法を探しました。甘さを支える、もう一つの選択肢。そこで着目したのが、出汁の持つ“うま味”の力です。出汁は甘さそのものを変えるのではなく、見えないところで甘さを引き立て、味に奥行きと立体感を与えます。
その結果、
・甘いのにしつこくない
・軽やかな口どけ
・もう一口食べたくなる後味
という、新しいアイス体験が生まれました。重要なのは、「出汁の味がするアイス」ではないこと。私たちが目指しているのは、食べ終わったあとに初めて気づく“違い”です。
~ダシーズファクトリーのこだわり ― 出汁の思想と、からだへのやさしさ~
私たちが出汁を大切にする理由は、味の深さだけではありません。出汁は、素材の力を引き出すことで、余計なものに頼らない味づくりを可能にします。この考え方は、ダシーズファクトリーが掲げる商品づくりの姿勢そのものです。
私たちのアイスは、
・グルテンフリー(小麦不使用)
・デイリーフリー(乳製品不使用)
・ホワイトシュガーフリー(白砂糖不使用)
・トランス脂肪酸不使用
という特徴を持っています。
これらは単なる制限や流行ではありません。出汁という日本の知恵を活かすことで、 足さなくても満足できる味を実現できるからこそ、選び取ることができた選択です。油脂や精製された砂糖に頼らず、素材の持つ甘み、コク、そして出汁のうま味で味を組み立てる。
それは、からだにやさしく、毎日の食生活に自然に寄り添うアイスであるための設計でもあります。